ども、町長です。
それは、深い深い海の底のお話し...
そして、まだ人間が生まれる遥かむかしのお話し...
透き通った海の底には特大のアワビが岩に張り付いています。
そのアワビめがけて再び潜っていきました。
途中、半身を捩って耳抜きをしながら底にたどり着くと、足場を確認してアワビを岩から引きはがすべく渾身の力を込めてこぜっていきます。
これまで、両腕に重くかかっていた手応えが、いきなり空振りをした時のように軽くなって...
やった!剥がれた!と思ったしゅんかんでした。
グラッと海の底が動いて、あちこちで空気の泡が吹き出してきました。
視界も取れず、一面白い泡しか見えません。
どちらが底でどちらが海面かわからなくなって、息がくるしくなってきて...
意識が薄れるなかで、大きな目玉が見えたような気がしました。
どのくらい経ったでしょう、青い空がみえます。
白い雲も見えます。
気がつくと海面の上で仰向けになってプカリプカリと浮かんでいました。
我に返った瞬間、ゴボッと頭が海に沈んで海水を飲んでしまいました。
何が起こったのかしら?
冷静さを取りもどし、周りを見回わすと先ほどまで島だったところが、半分崩れて無くなっていました。
ココニちゃんのお話は、スタヂオiでご案内させていただきます。