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【太古の底神さま】友松貴史個展

tyoutyou_s.gifども、町長です。
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それは、深い深い海の底のお話し...
そして、まだ人間が生まれる遥かむかしのお話し...
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透き通った海の底には特大のアワビが岩に張り付いています。
そのアワビめがけて再び潜っていきました。

途中、半身を捩って耳抜きをしながら底にたどり着くと、足場を確認してアワビを岩から引きはがすべく渾身の力を込めてこぜっていきます。

これまで、両腕に重くかかっていた手応えが、いきなり空振りをした時のように軽くなって...

やった!剥がれた!と思ったしゅんかんでした。

グラッと海の底が動いて、あちこちで空気の泡が吹き出してきました。
視界も取れず、一面白い泡しか見えません。
どちらが底でどちらが海面かわからなくなって、息がくるしくなってきて...
意識が薄れるなかで、大きな目玉が見えたような気がしました。

どのくらい経ったでしょう、青い空がみえます。
白い雲も見えます。

気がつくと海面の上で仰向けになってプカリプカリと浮かんでいました。
我に返った瞬間、ゴボッと頭が海に沈んで海水を飲んでしまいました。

何が起こったのかしら?
冷静さを取りもどし、周りを見回わすと先ほどまで島だったところが、半分崩れて無くなっていました。

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【ニャコとコトリと結び屋の、ステキなお支度プロジェクト】
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co_musubiya.jpgおしたてちゅう・・・おしたてちゅう・・・



ココニちゃんのお話は、スタヂオiでご案内させていただきます。

2015/11/20 13:23 Update

【太古の底神さま】友松貴史個展

tyoutyou_s.gifども、町長です。
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それは、深い深い海の底のお話し...
そして、まだ人間が生まれる遥かむかしのお話し...
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透き通った海に右腕には大きなアワビ。
ご機嫌な気分で波を蹴る脚にも力が入ります。

手足をばたつかせながら必死で泳いでいる最後尾の人影をみつけると、頑張れ頑張れと思いながら波をひとかき、すると、手の届きそうなところまで追いつきそうになります。

さて、もうひとかきっと思ったところで、目に飛び込んできたのは、先ほど捕まえたアワビよりももっともっと大きな、これまで見た事のないくらい大きなアワビが、海の底にへばりついています。
触手が二本ニョニョニョと出ているのが頭の方です。
大きなアワビはゆっくりと、体の方向を変えるようにうごいています。

倍はあるだろう...

そう思った瞬間に遠泳の事は頭から離れてしまいました。
そうして、海底めがけて潜っていったのです。

岩に張りついたアワビを、こぜって岩からはがそうとしますが、なかなか剥がれそうにありません。

さすがに息が続かなくなって、いったん海面に上がり水平線を眺めると、最後尾の人影がまた先の方に遠く離れていくのが見えます。

でも、その時は特大アワビの事が気になって気になって...
もう一度、特大のアワビを目指して、海底に潜っていきます。

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【ニャコとコトリと結び屋の、ステキなお支度プロジェクト】
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co_musubiya2.jpgかんがえちゅう・・・かんがえちゃう・・・・・・。



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2015/11/20 13:23 Update

【太古の底神さま】

tyoutyou_s.gifども、町長です。
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ドンケツからのスタートも、すぐに追いつくはずなのです。
なぜって?..本気を出せば、一番早くおよげたのです。

...でも、追いつけませんでした。


透き通った海の底を眺めながら「今日はおかずがいないな~」なんて思いながらお散歩気分で泳いでいたのです。

それでも、先に出た連中にはゴールまでには余裕で追い抜けるはずでした。


あの島にさしかかった頃、水深7メートルくらいの海の底に大きなアワビを見つけました。

アワビはご馳走です。
手馴れたもので、静かに海の底にアワビめがけて潜っていきます。
潜りながらも、遠泳の順位の事が気になります。

岩に張りついたアワビを、こぜって岩からはがすのですが、アワビも最後のワルアガキとばかりに抵抗しています。

...少し時間はかかりましたが、私は左腕に大きなアワビをはりつけて競技に復帰です。

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co_musubiya2.jpgかんがえちゅう・・・かんがえちゅう・・・



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2015/11/20 13:23 Update

【太古の底神さま】

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それは、深い深い海の底のお話し...
そして、まだ人間が生まれる遥かむかしのお話し...
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老人の話は、続きます。
何かを思いを巡らせながら、それでもしっかりとした記憶をたどって、その頃の情景を思い起こそうとしているようです。

どこにでもある風景...
青い海、青い空...

どこにでもある漁村で、……この日ばかりは、いつもと違った事が起こった
のです。

今日は、村の遠泳の大会です。
泳ぎ自慢が集まって、スタートの合図を未だ遅しと、そわそわしています。

号砲がパパンと鳴り響くと潮風に硝煙臭さが入り混じった匂いがしてきます。
すぐさま、後ろから人の波に押されるように突き出され、気がつけば頭から海のなかに、どっぷり浸かっていました。

「しまった、面白い形をした雲に出くわして、余所見してたら出遅れた」

遠泳は、あの島の向こうをくるっと回って帰ってくるなんて事のないコースです。

何時もは、ゆっくりとタコだのアワビだのを取りながら泳ぐお散歩気分の慣れた海なので、いささか油断があったのでしょう。

みんなが、スタートした後に、どんけつからのスタートもまた良しとばかりに、泳ぎ始めました。
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co_musubiya2.jpgかんがえちゅう・・・かんがえちゅう・・・



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2015/11/20 13:23 Update

【太古の底神さま】

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それは、深い深い海の底のお話し...
そして、まだ人間が生まれる遥かむかしのお話し...
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どこにでもある風景...
青い海、青い空...

どこにでもある漁村で、どこにでもいる老人の語りから始まる物語。

老人は、海の向こうの水平線を目を細めながら眺めている。

「あれは、いつの頃かのぉ...」

ポツリと、意識の中でさまよっている言葉が口からこぼれた。

「まだ若い頃...あの島の向こうで、十間ほどの大きくてまん丸な石が見つかってのぉ...」

「あれは、底神さまのメン玉だと思ったのぉ...」

十間といえば、18メートルである。
老人のお話は、18メートルもある目玉を持った魚の化石なのでしょうか。

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co_kotori2.jpgうれしそうだピヨ
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co_musubiya_30.jpgではこのアイテムでお仕立てを考えてみましょう。
少し結び屋にお時間くだされい。



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2015/11/20 13:23 Update
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