【太古の底神さま】
2015年08月04日(火)
ども、町長です。
それは、深い深い海の底のお話し...
そして、まだ人間が生まれる遥かむかしのお話し...
老人の話は、続きます。
何かを思いを巡らせながら、それでもしっかりとした記憶をたどって、その頃の情景を思い起こそうとしているようです。
どこにでもある風景...
青い海、青い空...
どこにでもある漁村で、……この日ばかりは、いつもと違った事が起こった
のです。
今日は、村の遠泳の大会です。
泳ぎ自慢が集まって、スタートの合図を未だ遅しと、そわそわしています。
号砲がパパンと鳴り響くと潮風に硝煙臭さが入り混じった匂いがしてきます。
すぐさま、後ろから人の波に押されるように突き出され、気がつけば頭から海のなかに、どっぷり浸かっていました。
「しまった、面白い形をした雲に出くわして、余所見してたら出遅れた」
遠泳は、あの島の向こうをくるっと回って帰ってくるなんて事のないコースです。
何時もは、ゆっくりとタコだのアワビだのを取りながら泳ぐお散歩気分の慣れた海なので、いささか油断があったのでしょう。
みんなが、スタートした後に、どんけつからのスタートもまた良しとばかりに、泳ぎ始めました。
【ニャコとコトリと結び屋の、ステキなお支度プロジェクト】
ココニちゃんのお話は、スタヂオiでご案内させていただきます。
2015/11/20 13:23 Update