ガラス作品のオークション(グラス2H)でミリオングラスビーズ(百万円越え)となった作品を紹介いたします。
この作品は、2025年2月22日に開催されたグラス2Hにて発表され話題になった作品です。
ガラス作品「サンゴ石」
海で拾ったモノの中に海の記憶の光景が映る「あの海を想う」シリーズのガラス作品。
海岸に転がっている小さなキクメイシ類のサンゴ石がモチーフで、石の中にはイイジマウミヘビとネッタイスズメダイやカクレクマノミたちが泳ぐサンゴ礁の光景が見えます。
イイジマウミヘビはサンゴ礁でスズメダイなどの卵を食べて暮らしている魚卵専食のウミヘビです(コブラ科ですが魚卵しか食べないため毒は退化してほぼ無毒)。
繁殖期のスズメダイやクマノミはイイジマウミヘビが近づいてくると必死に攻撃して自分の卵を防衛するので、イイジマウミヘビはいつも彼らに突かれています。
そんなイイジマウミヘビと魚たちの攻防の様子をサンゴ石の中に再現しました。
イイジマウミヘビは僕がウミヘビ研究をやっていた時に主な対象としていた種で、13年間座間味島の海で観察し続けた思い出深い生物です。
ガラス作家になってからずっと作りたいと思い続けていましたが、ようやくなんとか形にすることができて感無量です。
本品には専用の木製標本箱が付属します。
2025年2月制作
ガラス造形作品「あの海を想う」シリーズ
制作時期:2025年2月
大きさ:43mm x 35mm x 20mm
材質:主に鉛ガラス・一部ソーダガラス(佐竹ガラス)
硝芸番号:2502-1822-4326-6364
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認証日付:2025/2/18
オークション開催日:2025年2月22日(土)
落札金額:\1,421,000-
本作品はトンボ玉ではなくガラスオブジェ作品です。
作品の詳細については、増永さんのオフシャルサイト「彩元堂」で詳しく紹介されているので、ご一読いただくことをお奨めいたします。