自然と文明の境目で へびいちごの蛙の作文、その2
2017年05月07日(日)
昨日の続きです。
ちいさなかえるはどうなるのでしょう・・・
しばらくたった夜のこと、
その日はほんとにまっくらで、うっすらと見えるあかい実が、なんだかぼうっとひかっています。
するとそこにちかよっていく、たのしそうないつつのかげ。
「そろそろたべていいころだ♪」
「みんなであかい実たべようよ♪」
かえるたちが歌いながら、あかい実のほうにちかよって、
ぱくり、ごっくん
あかい実をたべてしまいます。
いちばんちいさなかえるだけ、泉からあがることができません。あのあかい実のむこうには、くろくてながいいきものが、いるのをみてしまったから。
つぎの日あかるくなってから、あかい実のまわりをみてみると、そこにごひきのかえるたち、ぐうぐうねむっておきません。
そのうちごひきのかえるたち、緑のせなかがすけてきて、あかい実がぼんやりうかんでいます。
おどろいたちいさなかえるさん、みんなをおこしにいきたいけれど、森のおくが気になって、ちかよることができません。
2017/05/07 22:56 Update