自然と文明の境目で へびいちごの蛙の作文、その5

mayor_y.gifども、町長です。

今日でおしまいです。
いや〜、なかなか楽しいおはなしでした。

sen506.jpg
なにもできずにみていると、ながいいきもののからだのうえに、あかい実のつぶつぶが、こべやにしきられたように、きれいにならんでうかんできます。
そのすがたは、あかい実そのものになっています。
だんだんとあかいつぶつぶがおおきくなってきたときに、かさこそとうごいていた虫さん、ぴよよんとながいからだのうえにとびのって、いちばんはしっこをがぶり。
ながいからだはぐるぐると、ねじれながらほどけていきます。
ほそながいひものなかに、おおきなあかいつぶつぶが、ならんでとじこめられています。
おおきなながいいきものも、ごひきのかえるたちもいなくなり、泉のなかにはちいさなかえる、ほそながいとうめいなひものなかのつぶつぶ。
「たしかにたべられなかったけれど、みんなはたすけられなかったよ」
ちいさなかえるは泉からでると、くらい森のほうに
「あかい実をたべちゃいけないよ」とうたいながらはいっていきました。
うしろをかさこそと虫さんがついていきます。

ひるとよるがなんかいもいれかわっていき、ひものなかのつぶつぶには、かわいいしっぽがはえています。
やがてくるくるとまわりだし、ひものなかからどんどんと、へやのかべをつつきます。
そこからぽよんととびだして、泉のなかをおよぎます。
あかいちいさなおたまたち、森のおくからきこえてくる、ふしぎなうたをききながら、泉のなかにおちてくる、きらきらとした羽の虫さんを、ぱくり、ごっくん。
co17_5_5e.jpg
「いちごへび」
おわり


あの5匹の蛙たちを見てから、こんな妄想がぐるぐるぐると、渦巻いています。
もしうちに来てくれるなら、透明みどりの子が来てくれると、とても嬉しいです。

(この上までみてもらってください。)
kugiri_sida.jpg

2017/05/10 23:00 Update
 Newer   Home   Older