自然と文明の境目で へびいちごの蛙の作文、その4
2017年05月09日(火)
昨日の続きです。
それからだんだん、ごひきのかえるのなかで、みどりのはっぱ、きいろいお花、あかい実がそだっていきます。
そして、とてもあかるいよるがきて、
しゅるしゅるしゅる
森のおくからあのおとが。
くろくてながいいきものが、とうとうきてしまったと、
ちいさなかえるは泉のなかからみていると、
森からでてきたそのすがたは、まっくろではありません、
しゅるしゅるとはっぱのなかをすすんでいると、からだのうえにちいさなみどりのはっぱがたくさん、あかい実のまえをとおりすぎると、からだのうえにあかい実がたくさん、
ながいながいからだのうえに、むこうがわにあるものが、ちいさくなってたくさんみえています。
まっくろにみえていたそのからだは、もりのおくがすけていたのです。
そのいきものはねむりつづけるかえるたちのまえにくると、すうっとからだをもちあげて、つぎのしゅんかん、
ぱくり、ごっくん
ぱくり、ごっくん
つぎつぎにのみこんでいきます。
ながいからだのなかをころころところがっていくかえるたちのようすが、ちいさくなってたくさんみえています。
ぱくり、ごっくん
ごひきめのかえるをのみこむと、ながいからだのいきものはこちらにむかってやってきます。
しゅるしゅると泉のなかにはいってくると、くるくるとからだをまるめてねむってしまいました。
・・・つづく
2017/05/09 22:23 Update