やってしまった。
いいことも無いまま、行きどまりです。
このまま この狭苦しい登り勾配となる穴を、足から脱出しなくてはなりません。
相当な時間と体力が、いるだろうな〜と思いながら、足の動き、手の動き、首の動き、を一つずつ確認していきます。
時間はかかるけれど、脱出はなんとかなりそうです。
一安心して、しばらく身体を休めます。
気力体力整ったところで、元来た足の方に戻っていきます。
生きて帰りたかったら、とにかく動け〜と自分にハッパをかけながら、モゾモゾ這いだします。
少し下がっては、ずり落ちるを繰り返しながらも少しづつ出口を目指します。
人間の心理って不思議なものです。
決して余裕があるわけでもないのに、こんなに切羽詰った状況なのに、抜け出したあとの事を考えたりするのです。
もう、終わりなのかなぁ〜
このまま、帰るのはいやだなぁ。
ほかに、もぐれそうな穴が見つかるといいなぁ。
そういえば、明日から、関由美さんの展示会が大阪の谷町であったはず。
次のCO展のヒントになる作品が非売で展示されるって聞いたけれど、気になるなぁ
そんな事を考えながら、身体をモゾモゾ回すように穴を登っていくのです。