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タマン・パイン・ケイブ
2018年07月12日(木)
鍾乳洞に入るには、最初にアプローチ可能な入り口を探します。
前人未到のタマン・パイン・ケイブにしても、入り口がなければ、中に入ることはできません。
石灰岩の層が侵食されているようなカルスト地形であったり、サンゴの化石が出てくるような場所は、当然足の下には鍾乳洞があるだろうと予想しながら、自然に逆らわない水の流れになったつもりで、その入り口を探します。
洞窟と言っても、トンネルのように、歩いて入れる横穴とは限りません。
いきなりポッカリと、地底に開いた縦穴だったりもします。
なにわともあれ、入り口が見つかると、嬉しいものです。
しかし、ここで最初に注意しなくてはいけない事があります。
安全を確保しないまま穴を覗き込まない事です。
穴の周囲が脆く、崩れて滑落するかもしれないのです。
穴の底までが50センチメートルとかであれば、せいぜい落とし穴に落っこちた程度で笑い話で済むでしょう。
しかし、水が作る自然の洞窟は、スケールが違います。
メキシコのゴロンドリナスケイブなどは、洞口から垂直に400メートル下降したところからのアプローチとなるのです。
身体をロープで縛って、安全を確保した上で、中を覗き込んでください。
真っ暗ななかに、あなたの懐中電灯は何を照らし出すのでしょう。
タマン・パイン・ケイブ
2018年07月11日(水)
鍾乳洞は、光の無い世界です。
しかも、中に流れている水は、アルカリ性の炭酸カルシュウムの水溶液です。
光が無いことから、光合成が必要な植物の類は、菌類に至るまで存在しません。
では、動物はどうでしょう。
洞窟の住人としての代表格は、なんといってもコウモリです。
夜行性のコウモリは、昼間は洞窟内で過ごし、夜になると洞窟の外に餌を求めて飛び立ちます。
そうして、集団で生活するコウモリは、仲良く並んで洞窟の天井に張り付いているのです。
コウモリといえども、ご飯を食べればウンコをします。
実は、このウンコは、メクラチビゴミムシ、カマドウマ、ザトウムシ、ヤスデなど、洞窟内の小動物の大切な栄養源なのです。
私たちは生活すべてを暗闇の中で過ごす小動物の所に、お邪魔するわけです。
彼らの生活を乱さぬように気をつけながら、洞窟の中を覗かせていただきましょう。
タマン・パイン・ケイブ
2018年07月10日(火)
鍾乳洞は、自然の法則に則り水が作りあげた三次元の立体迷路なのです。
そうして、その迷路は水が滴る限り、どんどんと成長していきます。
水が作るのですから、外の世界と同じく、水の溜まりである池や湖、水が流れる川、水が落ちる滝、などが有るのが当然といったところです。
そうして、これまた外と同じように雨が降れば水量も増えるのです。
ゆえに、洞窟に入るには、お天気を確認しておかなくてはなりません。
加えて、洞窟の上部で、ダムの放流などが無いか、散水するような畑などが無いか、なども合わせて確認する必要があるのです。
これまで、入洞の実績があり、内部の資料があったとしても、日々姿を変えるのが自然の慣わしと思いながら、準備をしなくてはいけません。
まして、今回アタックするのは、前人未到のタマン・パイン・ケイブです。
鍾乳洞に初めて入るには、入念な計画と準備が必要なのですぞ〜
タマン・パイン・ケイブ
2018年07月09日(月)
ども、町長です。
洞窟に入るには、準備が必要です。
闇雲に穴に入るのは、無粋というものです。
先ずは、洞窟の性格を知る事から始めましょう。
洞窟、とりわけ絶景の鍾乳洞はどのようにして生まれるのでしょう。
そもそも、白く綺麗な鍾乳洞の鐘乳石って、何でしょう?
サンゴに代表される石灰質の殻をもった生き物が海の底に沈殿し、地殻変動で隆起し石灰岩の地層が出来上がります。
そこに、雨水などが侵食して石灰岩の中に空洞ができるのです。
そうして、石灰石が溶けた雨水や地下水が空洞内に様々な造形物を作っていきます。
鍾乳洞は、水によって作られています。
水は、自然に逆らうことなく、高いところから低いところに、硬いものを避け柔らかいところに入って行くのです。
洞窟の生い立ちを理解して入れば、楽しさ倍増なのです。
ちなみに、
石灰石は、炭酸カルシュウムを半分以上含む物質。
炭酸カルシュウム飽和溶液が結晶化したものが方解石です。
これが沈積してできるのが鐘乳石です。