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タマン・パイン・ケイブ
2018年07月23日(月)
ども、町長です。
縦穴の底から7メートル、洞口から23メートルの位置に横穴があったのです。
ロープにぶら下がった状態でのけぞるようにして足を伸ばすと、横穴上部のひさし岩に足先が届きます。
まずは、安全の確認です。
思いの限り体重をかけて、ひさし岩を蹴飛ばし岩の安定を確認します。
岩の硬さや、ひび割れなどが無いか入念に調べていきます。
横穴の下は、切り立った壁になっていて足を置く場所がありません。
ザックから、12ミリのドリルの付いたロックペックとハンマーを取り出して、ひさし岩に三箇所穴を開けます。
その穴に、アンカーを打ち込みボルトでハンガーを取り付けるのです。
アンカーにはカラビナとスリングで、身体を横穴の入り口で保持できるようにします。
このように、安全を確保した上で、顔を横穴に近づけていくと奥からは、冷たい空気の流れを感じます。
穴の大きさも、先ほどより少し広く屈んで入れる程度の高さがあります。
しばらくは、ほぼ水平にまっすぐ伸びていますが...はたして、その先はどうなっているのでしょう。
タマン・パイン・ケイブ
2018年07月22日(日)
最後に周囲を一巡して、名残惜しそうに洞口から垂れ下がるロープを掴みました。
撤収です。
2度体重をかける動作をして、ロープの手応えを確認します。
ハーネスを付けて、おヘソのあたりに取り付けたチェストアッセンダーにロープを取り付けます。
アッセンダーにあぶみを付けて、こちらもロープに取り付けます。
2種類の異なるアッセンダー(昇降器)を使いながらロープをシャクトリムシのような動作を上下方向にうんこらしょ、どっこいしょ、と登っていくのです。
袋小路で、穴のその先を見ることができなかった残念無念な感情は、安全に地上に出るまでは考えないようにしまいこみ、ひたすら、うんこらしょ、どっこいしょと登ります。
さて、登りはじめて間もない頃、7〜8メートルくらいも上がったでしょうか...
たて穴の中腹に岩の裂け目があります。
見つけました。
もう一つの横穴です。
ちょうど横穴の上に、ひさしのように岩がかぶさり、降りる時に気が付かなかったのです。
入り口は先ほどの穴より少し大きめですが、寝そべって入らなくてはいけないことには変わりありません。
時間は、午後2時、日暮れまでにはまだ余裕があります。
タマン・パイン・ケイブ
2018年07月21日(土)
ども、町長です。
私の見たところ、洞窟愛好者には2種類あるようです。
真っ暗な、空間から陽の差し込む洞口を仰ぎ見た時に...
達成感と安堵感で「終わった〜」と思うハッピーエンド型と、
「え〜、もう終わってしまうの〜」という、未練タラタラ型です。
どちらかというと、心情的には後者なのですが、勤めて前者っぽく振舞っています。
それというのも、危険な場所に行くほど、物心両面からのより安全に対しての備えが必要になるからなのです。
いわゆる、自分に対するいましめです。
よく、「危ないことをしちゃいけない!」などと言いますが、私の考えは違います。
危ないことをしなくてはいけない時に、どうすれば安全を確保出来るかを真剣に考えることこそ大切だと思うのです。
何があってもパニックにならない、常に代替えのプランが用意できる経験と思考が、危険を安全に変えるのです。