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タマン・パイン・ケイブ
2018年07月26日(木)
友松さんは、これまでにも洞窟にちなんだ作品を発表しています。
しかし、今回新作として出来上がった、タマン・パイン・ケイブとは、別物です。
その違いは、作品のコンセプトにあります。
従来の鍾乳洞は、地底の空間を覗いたときの美しさを表したものです。
しかし、新作は、地底からその周辺を見た時がテーマになっています。
雑誌やポスターになる写真の綺麗所でなく、洞窟の気温や湿度、匂いや首筋に垂れてくる水滴などなど、見る者を地底深く連れて行きその臨場感が伝わるような作品を目指しました。
まずは、友松さんから届いたばかりの、あばれダマからご覧いただきましょう。
この造形は、さすが、としか言いようがありません。
完成と呼ぶには、もう少し細かな点で、課題があるようですが、そこは、作家としてのこだわりどころなのでしょう。
しかし、写真やモニター越しの映像からの知識だけでは表現出来ない迫力があります。
いや、実体験から表現されたホンマモンは、やはり、何処か違います。
タマン・パイン・ケイブ
2018年07月25日(水)
狭い穴を抜けると、そこには大きな空間が広がっていました。
懐中電灯の光も奥までは届きません。
一体どのくらいの広さがあるのでしょう。
それもさておき、ここの美しさは何とも形容しがたい光景です。
見渡す限り、つらら石が天井からたれ下がり、地面からは石筍がニョキニョキと伸びています。
つらら石からは、ゆっくりと一定間隔で水が滴り落ちるのですが、つららの先にたまる球体の水滴に光がキラキラと反射するのです。
自然の法則で、水が創り出した造形は、この上なく美しいのです。
さて、この美しい光景をまぶたに焼き付けて、そろそろ撤収です。
当初の目的である、タマン・パイン・ケイブ洞窟の最初の調査としては、その奥に大きなホールが存在することが確認されただけでも十分な成果なのです。
いよいよ次回は、タマン・パイン・ケイブの魅力をご紹介してまいります。