サナギ展覧会
2019年05月14日(火)
やまのパンダ屋では、日が傾き辺りが薄暗くなりだすと、ほー...ほー...と、ミゾゴイが鳴きはじめます。
ミゾゴイは、大変珍しい鳥で滅多にお目にかかれません。
自然の中では、普段味わえない出会いや体験で、新鮮な感覚が更新されていくのを感じとることができます。
1日限りのサナギ展覧会も無事に終わり、役目を果たした特設会場は元の杉の木と畑に戻ります。
会場の案内役を務めたカエル星人のケロッピもお疲れ様でした。
名残惜しそーに、大きなサナギを撫で撫でしながら、後片付けのお手伝いをしました。
その傍ら、礒野さんに、サナギのこと、その作品への思いなどをたくさんお伺いしました。
そうして、気になる質問のも...
今回、展覧会を開催したという事は、満足な作品にができたということでしょうか?
礒野さんは、満面の笑みで、「できました、満足まんぞく、サナギはこれでおしまい」との事でした。
...という事は、これで創り納め、見納め、触り納め。
そうなのです、最初のサナギがうまれた時に、礒野さんは、「この作品は、満足いく作品が出来るまで試行錯誤しながら創って、おしまいにします」と言っていたのです。
言葉通り、この半年というもの毎回違うサナギが誕生していきした。
これまでにうまれてきたサナギが3匹に、今回のサナギが3匹...
礒野さんのもとに、これまでの3匹と今回の1匹が、マスターピースとして残るとして、チャンスは2匹〜
哀しいサガと申しましょうか、理性とは裏腹に頭の中は計算せずにはいられません。
「町長さん、これまでにうまれたサナギも、今回のサナギ同様、私の大切な作品なのですよ」礒野さんのお話に、心の中を見透かされでもしたかのようでドッキリコンでした。
2019/05/14 22:38 Update