タマン・パイン・ケイブ
2018年07月12日(木)
鍾乳洞に入るには、最初にアプローチ可能な入り口を探します。
前人未到のタマン・パイン・ケイブにしても、入り口がなければ、中に入ることはできません。
石灰岩の層が侵食されているようなカルスト地形であったり、サンゴの化石が出てくるような場所は、当然足の下には鍾乳洞があるだろうと予想しながら、自然に逆らわない水の流れになったつもりで、その入り口を探します。
洞窟と言っても、トンネルのように、歩いて入れる横穴とは限りません。
いきなりポッカリと、地底に開いた縦穴だったりもします。
なにわともあれ、入り口が見つかると、嬉しいものです。
しかし、ここで最初に注意しなくてはいけない事があります。
安全を確保しないまま穴を覗き込まない事です。
穴の周囲が脆く、崩れて滑落するかもしれないのです。
穴の底までが50センチメートルとかであれば、せいぜい落とし穴に落っこちた程度で笑い話で済むでしょう。
しかし、水が作る自然の洞窟は、スケールが違います。
メキシコのゴロンドリナスケイブなどは、洞口から垂直に400メートル下降したところからのアプローチとなるのです。
身体をロープで縛って、安全を確保した上で、中を覗き込んでください。
真っ暗ななかに、あなたの懐中電灯は何を照らし出すのでしょう。
2018/07/12 23:00 Update