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ここは、化硝研究所、 ギャプス紀の地層から出土した未確認化石、UF(アナイデンティファインドフォッシル)の復元に取り組んでいます
ルナ・トウルレムは、不明点が多い生き物ですが、刺胞動物、六放サンゴ類の生態から推察してみました 海中での産卵からプラヌラ幼生時は遊泳していたものと思われます 海底の岩などに着床すると、そのまま成長し、ポリプから、発芽を経て、やがて群体を形成しはじめます そうして、産卵時期になると、離床、遊泳しながら産卵するのです
産卵後は、海底の岩などに、かじりつくように着床し、再び固着生活をおくります
化石は、ルナ・トウルレムの生痕化石と考えられます
ルナ・トウルレムは、刺胞動物門、六放サンゴ亜網、ツキノトウ類ですが、固着生活期の噛みつき痕が化石(生痕化石)となったのでしょう
化石の輪郭が卵型になっています これは、固着生活をするさいの潮の流れによるものです 流れがあることで、同一方向からの力が常にかかっている状況になります このため、噛みつき痕の中心が下流方向にずれるのです。
最後に、礒野元博士の復元をご紹介いたしましょうアンモ
圧倒的なフィールドワークから得た想像力をあなどってはいけません UF005に類似した模様を見たことがあります
それは、刺胞動物の生痕化石です
刺胞動物の中でも、六放サンゴ亜網の属するツキノトウだと思います
さて、ここからが化硝研の真骨頂です この生物の生きていたときの姿をガラスで再現してみました Fibulaspis parasitus (フィブラスピス パラシトゥス)
脊索動物門/脊椎動物亜門/無顎類 詳細不明
ギャプス紀の海に生息していた小型の無顎類(顎を持たない脊椎動物)です。
大型魚類の体表に寄生するフィブラスピスたち
フィブラスピスが宿主の表皮に付いている様子はまるで愛らしいカメオのブローチのようです。 驚異的な吸着力を持つ腹面で宿主にガッチリと張り付き、トゲのある硬い頭甲に守られて捕食されることも殆ど無く、寄生した宿主の上で生涯栄養分を吸い続けて成長・繁殖して生活していたと考えられます。