ども、町長です。
それは、深い深い海の底のお話し...
背の高い真っ黒に日焼けした漁師さんが、笑いながら答えます。
「じんば、そんれ底神さまろう」
漁師さんは麦藁帽子をかぶりなおしながら、老人の隣に、ヨイコラと座り込みました。 長ーい影が2本になりました。
「あしがこんまい時に、危ない処さ行ったらダメちゃって、底神さまが出てくるって言われたよ...あそこは、海流が底でまいちゅう、何人も流された...」