化硝研究所

mayor_y.gif ども、町長です。

化硝研究所...

化石となったかつての生物を、痕跡の無い軟体部や欠損部を知識と知恵と想像力で再現していく。
本当にそんなことが出来るのでしょうか。

実を言うと、化石の研究者たちは間違いだらけの再現をしてきたのです。

有名なティラノザウルスですが、一昨年に科博で開催された恐竜博2016では、これまでトカゲのような肌質が一変して全身に毛が生えていました。
最近では、羽毛が生えていたり、年々その姿が変わります。

最初に発見された恐竜の化石であるイグアノドンに至っては、爪が角と間違えられたり、一体何種類のイグアノドンがいるのだろうというくらい、再現した年や研究者で様々な体形をしています。

きわめつけは、バージェス頁岸動物群から出土したアノマノカリスです。
アノマノカリスの学名の由来は、奇妙な海老という意味です。
これは、触手部分が、海老の腹部と間違えられたためです。
そうして、口はクラゲと間違えられてペユトイア、胴体部分はナマコと間違えられてラガニアといい、3つの部位がそれぞれが違う生き物とされていたのです。

しかし、人間の想像力を侮ってはいけません。
いうならば、知識と知恵が伴った想像は、限りなく真実に近い間違いだと思うのです。

2018/11/27 22:47 Update
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