冬虫夏草秋地春硝
2017年08月05日(土)
ども、町長です。
礒野さんの(ものはらのおたから)の利用方法は、新たな創作となりました。
どうやら、関由美さんと礒野昭子さんの偶発的で間接的なコラボレーションは現実のものになりそうです。
関 由美さんの一輪挿しを眺めていて...
それに挿すための冬虫夏草を、硝子で創ってみました。
関由美さんの一輪挿しに礒野さんが創った冬虫夏草秋地春硝は素晴らしいものとなりました。
できることなら、皆様にご紹介した後、この作品を愛でていただけるかたの元にお届けできれば良いのですが、そうもいきません。
と、いいますのも、礒野さんから、
実は、強度が担保できないのです。
今は付いていますが、抜き差しの時に引っかかって壊れるかもしれません。
また、ガラスの歪み取りも、この形状の物は試している段階です。
一ヶ月後〜とか1年後に割れるかもしれません。
せっかくの作品が、割れたら悲しいでしょう。
なので、なのでこの4点は皆様にお渡しする訳にはいかないのです。
そういえば、礒野さんが、作品を30センチメートルくらいの高さから、落として強度を確かめていたのを思い出しました。
確かにとんぼ玉と比べると、こわれやすいでしょう。
しかし、ガラスの造形物って、落とせば壊れますよ。
プラスチックやレジンじゃないのですから。
その代わり、色や光沢など美しさは半永久的。
それだけに、宝物としての価値があるのだと思うのですが。
そうして、やはり欲しいのです、この手に持ってみたいのです。
そんな思いを、礒野さんに切々とお話しました。
来る日も来る日も、説得とお願いを繰り返しました。
そうして、とうとう根負けと言いますか、きっと誠実な思いが伝わったのでしょう、なんと、皆様にお渡しできる5番目の作品を創って頂けることになりました。
ただここで問題があります。
礒野さんが、強度を考えて創作するさい、使用する一輪挿しの形状が期待に添えるモノがモノハラに残っているでしょうか。
祈るような思いで、ものはらのお宝の出土品を探すことにいたしましょう。
ものはらののおたから、の一輪挿しが、見事、この世に二つと無い冬虫夏草の一輪挿しになりましたね。
いや〜楽しいですね、ワクワクいたします。
冬に虫だったモノが、夏に草となります。
秋に土や石だったモノが、春に硝子の造形物になるそんな、お話です。