メッセージ欄
分類 【化硝】 で検索
化硝研究所
2018年11月28日(水)
化硝研究所...
化石となったかつての生物を、痕跡の無い軟体部や欠損部を知識と知恵と想像力で再現していく。
本当にそんなことが出来るのでしょうか。
昨日は小難しい事を書きましたが、専門の研究者でも間違いだらけの再現で、日々新たな発見と思いつきと更新が、日常的な分野なのです。
間違ってもいいのなら...「知識と知恵と想像力で、魅力的な再現ができます」と言いたかったのです。
人間の想像力を侮るなかれなのです。
SF(サイエンスフィクション)は、科学をもとにした空想のお話です。
しかし、その空想が時を経て現実となった例はいくつもあります。
SFの父と称されるジュール・ヴェルヌは、月世界旅行で宇宙船を、海底二万海里で潜水艦を登場させています。
もちろん、小説の書かれた時代にはそのような乗り物は存在せず夢物語だったのです。
しかし、今になってみると、ジュール・ヴェルヌ予想が的確だったことに驚かされます。
もっと、身近な例では、スタートレックの通信機です。
地上からカーク船長が、手のひらの手帳サイズの無線通信機で、ピコピコン〜と開いて、惑星軌道上のエンタープライズ号と交信するのです。
有線黒電話の時代に凄いな〜と思いながらテレビで見た光景が、今や一日中どこもかしこも、そこいらで見る光景となっているのです。
知識と知恵と想像力に乾杯したい気分です。
化硝研究所
2018年11月27日(火)
化硝研究所...
化石となったかつての生物を、痕跡の無い軟体部や欠損部を知識と知恵と想像力で再現していく。
本当にそんなことが出来るのでしょうか。
実を言うと、化石の研究者たちは間違いだらけの再現をしてきたのです。
有名なティラノザウルスですが、一昨年に科博で開催された恐竜博2016では、これまでトカゲのような肌質が一変して全身に毛が生えていました。
最近では、羽毛が生えていたり、年々その姿が変わります。
最初に発見された恐竜の化石であるイグアノドンに至っては、爪が角と間違えられたり、一体何種類のイグアノドンがいるのだろうというくらい、再現した年や研究者で様々な体形をしています。
きわめつけは、バージェス頁岸動物群から出土したアノマノカリスです。
アノマノカリスの学名の由来は、奇妙な海老という意味です。
これは、触手部分が、海老の腹部と間違えられたためです。
そうして、口はクラゲと間違えられてペユトイア、胴体部分はナマコと間違えられてラガニアといい、3つの部位がそれぞれが違う生き物とされていたのです。
しかし、人間の想像力を侮ってはいけません。
いうならば、知識と知恵が伴った想像は、限りなく真実に近い間違いだと思うのです。
化硝研究所
2018年11月26日(月)
化硝研究所...
世界中から出土される化石(フォッシル)
大昔の生き物の生態系を知る上で大変重要なものです。
しかし、出土されるものは、石灰質の殻や骨など石化する物に限られています。
場合によっては、足跡や這った跡しかなかったりします。
化石となった生き物の完全体を知るには、現在残っていない軟体部や、欠損部の復元が必要不可欠なのです。
それを再現できる知識と知恵と想像力を持ち合わせる人がいたとすれば、その完全体が、皆さんの目に前に飛び出してくるのです。
東京上野の科学博物館には、カナダコロンビア州バージェス頁岸動物群から出土した5億3千万年前カンブリア中期の生き物の化石をみることができます。
そうして、化石の横には、生きていた頃の想像図が添えられています。
化硝研究所では、このような平面的な想像図にとどまらず、立体的に表現することで、より夢の膨らむ再現をしていくことを目指しています。
化硝研究所
2018年11月25日(日)
今日は、新しい企画のご紹介です。
この企画は、太古の生物に思いを馳せて、人の持てる、想像力・創作力をフル活動させ、空想上の生き物の容姿を創作していこうというものです。
1年前になりますが、このCO展で「からっぽ玉」を企画させて頂きました。
その時に、創って頂いた作品には、少なからず衝撃を受けました。
増永さん「カラッパ玉」
増永さん「空想古生物」
礒野さん「からっぽ玉」
そこには、見たことも聞いたことも無い「いきもの」の造形物があったのです。
それらが、今にも動き出しそうで...正直、感動いたしました。
礒野さんも、増永さんも、自然...とりわけ生き物が大好きです。
自然観察は生物、植物、化石、と幅広く活動されて、その知識はなかなかのものです。
そこで、彼らの知識と、想像する知恵と、制作する技術力、をお借りして、空想古生物の大系を作っていきたいとの思いが、日に日に大きくなっていきました。