ども、町長です。
礒野さんの「からっぽ玉」の進捗ぐあいを、それとな〜く偵察してみようとやって参りました。
皆さま、お待たせいたしました。
礒野さんのからっぽ玉の完成です。
まずは、じっくりとこの独特な形状をご堪能下さい。
前回も、礒野さんに、おうかがいしましたが、いったい、ぜんたい、これは何？でしょう。
手足が付いているから、動物だと思うのですが．．．
どう見ても、カエルじゃないし、ネズミでもない、形状から推察するに、三葉虫のエンロールを連想するものの、つぶらな瞳と可愛い手足が付いているので、これまた違う。
改めて、礒野さん、これは何ですか？
何って特に無いのよ。
でも、強いて言えば、ヨウカイ？かなぁ
この玉はね、理想の形を創ろうとして、こうなったのよ。
ども、町長です。
礒野さんの「からっぽ玉」の進捗ぐあいを、それとな〜く偵察してみようとやってきたのですが．．．
ここは山の中、楽しそうな事が次から次へと起こります。
礒野さん、そろそろ、からっぽ玉を〜
礒野さんは、藁灰から作品を引き上げると、まだ灰をかぶった作品を発色を確認するように眺めながら水場に持っていきます。
心棒を外すのにしばらく水に浸けておきます。
そうして、水洗い。
心棒が外れると、礒野さんの手の上で窓から射し込むお日様の光に包まれたからっぽ玉が、姿をあらわすのです。
町長さん、できましたよ。
ども、町長です。
礒野さんの「からっぽ玉」の進捗ぐあいを、それとな〜く偵察してみようとやってきたのですが．．．
ここは山の中、楽しそうな事が次から次へと起こります。
ふきのとうは、キレイな黄緑色をしています。
この時期の濃い緑や茶色の枯れ草の下から、ふきのとうを見つけると、もうすぐ春だよね〜と思うのです。
独特な香りと苦味で、早春の季節の食材ですが、一押しはフキ味噌です。
礒野さんは、先ほどまで、お台所でゴソゴソしていたのですが、
なんと、フキ味噌を作っていたのですねぇ、はい。
けっして、催促したり、大好物とか、あの苦味がたまりません、などと言った事も無いのですが．．．
美味しいものを前にすると自然に顔がほころびます。
いかん、ヨダレが．．．
礒野さん、美味しそうですね〜
町長さん、お味見をどうぞ。
いやいや、このフキ味噌の美味しいこと。
礒野さん、ご馳走様です。
この中枢神経が酔いしれるような独特な苦味は、ほんに自然の恵みですのぉ。
で、そろそろ、からっぽ玉を〜
ども、町長です。
礒野さんの「からっぽ玉」の進捗ぐあいを、それとな〜く偵察してみようとやってきたのですが．．．
ここは山の中、楽しそうな事が次から次へと起こります。
イノシシさんは、大変興味深く立ち会わせていただきました。
礒野さんは、お肉を切り分ける最中に、関節の事やら、お肉の部位の事、腱や内臓など、説明してくれるのです。
私など、お肉といえば、ロースとフィレくらいしか知らないのに。
何故に礒野さんは、そんなに詳しいのでしょう。
なんでも、知りたいし、なんでもやってみたいって思うからかな。
思い出しました、そういえばアカデミーは獣医系とうかがった事がありますぞ。
なるほど、納得のお手並みでした。
この時期、そろそろじゃないかしら。
礒野さんはそう言いながら、今度は、お家の近くの林の斜面の草むらにしゃがみ込みました。
なんと、フキノトウです。
よく見ると、あちこちから顔を出していました。
ども、町長です。
礒野さんの「からっぽ玉」の進捗ぐあいを、それとな〜く偵察してみようとやってきたのですが．．．
ここは山の中、楽しそうな事が次から次に起こります。
礒野さんは、エンカン服に長靴といった出で立ちで、ネコ車に、鉈に包丁を二本、バケツとポリ袋を載せて出発です。
町長さんも、行きますか？
どうやら、礒野さんの「からっぽ玉」は、しばらくお預けです。
この場にて、後にも先にも、する事はありません。
ようござんす、こう見えてわたくし猪年です、ご一緒いたしましょう。
干支とは関係ないと思うのですが、こんな時は自ら行く理由が欲しくなるものです。
礒野さんは、山の中にある沢までネコ車を押して行きます。
先ほどの、農作業風のおじさんが、すでに息絶えたイノシシを沢の上の林道まで運んで礒野さんの到着をまっていました。
礒野さんは、林道から渓流まで3メートルほどの下り坂を、イノシシを抱えてスタスタと降りて行きました。
礒野さんは、イノシシに両手を合わせると、解体を始めるのでした。
多少なりとお手伝いしたお礼にと猪肉をふるまっていただきました。
この時期のイノシシは、ほっぺたが落ちる程、美味しいのです。
