タマン・パイン・ケイブ

mayor_y.gifども、町長です。
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タマン・パイン・ケイブの洞口は、縦穴です。

まずは、垂直に降下しなくてはいけません。
穴の底に降りていくには、シングルロープテクニックという技術を使います。
ツナギの上に、ハーネスを付けます。
おへその位置には、チェストアセンダーと呼ばれる昇降機を取り付けて、サーペンタインで縛ります。
さらに、カウズテールと呼ばれる先端に引っ掛け金具のついた安全を確保するための二股のロープとディセンダーと呼ばれる下降機取り付けます。

帰り、穴を登る時に使う、アッセンションとアブミはカラビナにつけハーネスの腰につけておきます。

ロープは、洞口近くにあった大木に結びます、さらにそこから後方の木に、安全の担保でもやい結びです。
ロープが岩にふてていないことを確かめ、さらにテンションをかけて、しっかりと体重が支えられるかを確かめます。

そうして、ロープを穴の中に投げ込むのです。

tyou_cave.gif いよいよ、アプローチの開始ですよ。

ロープを下降機に取り付けて、平地でゆっくりと体重をかけて動作確認をしてから、穴に入って行くのです。

ゆっくりと、ゆっくりと、穴底へと降りていきます。

2018/07/14 23:01 Update

タマン・パイン・ケイブ

mayor_y.gifども、町長です。
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タマン・パイン・ケイブの洞口をじっと眺めながら、この穴の繋がりを、あれこれ想像します。
まだ誰も、入ったことのない空間、見たことのない風景が、この穴の先にあるはずです。

服装は、ツナギに長靴、頭を守るヘルメットとライト。
そうして、予備のライト、バッテリー、カメラ、野帳、食料、救急キットやサバイバルシート、などを、ポリ塩化ビニール製のバッグに詰め込みます。

tyou_cave.gifおっと、忘れてならないのが、ジップロック。
えっ、何に使うのかって、、、
それは〜と、使い方は、また後でじっくりとご説明しますね。

それでは、タマン・パイン・ケイブのファーストアプローチを試みます。

2018/07/13 23:02 Update

タマン・パイン・ケイブ

mayor_y.gifども、町長です。
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鍾乳洞に入るには、最初にアプローチ可能な入り口を探します。

前人未到のタマン・パイン・ケイブにしても、入り口がなければ、中に入ることはできません。
石灰岩の層が侵食されているようなカルスト地形であったり、サンゴの化石が出てくるような場所は、当然足の下には鍾乳洞があるだろうと予想しながら、自然に逆らわない水の流れになったつもりで、その入り口を探します。

洞窟と言っても、トンネルのように、歩いて入れる横穴とは限りません。
いきなりポッカリと、地底に開いた縦穴だったりもします。

なにわともあれ、入り口が見つかると、嬉しいものです。
しかし、ここで最初に注意しなくてはいけない事があります。

安全を確保しないまま穴を覗き込まない事です。

穴の周囲が脆く、崩れて滑落するかもしれないのです。
穴の底までが50センチメートルとかであれば、せいぜい落とし穴に落っこちた程度で笑い話で済むでしょう。
しかし、水が作る自然の洞窟は、スケールが違います。
メキシコのゴロンドリナスケイブなどは、洞口から垂直に400メートル下降したところからのアプローチとなるのです。

身体をロープで縛って、安全を確保した上で、中を覗き込んでください。
真っ暗ななかに、あなたの懐中電灯は何を照らし出すのでしょう。

tyou_cave.gif楽しみな瞬間です。

2018/07/12 23:00 Update

タマン・パイン・ケイブ

mayor_y.gifども、町長です。
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鍾乳洞は、光の無い世界です。
しかも、中に流れている水は、アルカリ性の炭酸カルシュウムの水溶液です。
光が無いことから、光合成が必要な植物の類は、菌類に至るまで存在しません。

では、動物はどうでしょう。
洞窟の住人としての代表格は、なんといってもコウモリです。

夜行性のコウモリは、昼間は洞窟内で過ごし、夜になると洞窟の外に餌を求めて飛び立ちます。
そうして、集団で生活するコウモリは、仲良く並んで洞窟の天井に張り付いているのです。

コウモリといえども、ご飯を食べればウンコをします。
実は、このウンコは、メクラチビゴミムシ、カマドウマ、ザトウムシ、ヤスデなど、洞窟内の小動物の大切な栄養源なのです。

tyou_cave.gif私たちは生活すべてを暗闇の中で過ごす小動物の所に、お邪魔するわけです。
彼らの生活を乱さぬように気をつけながら、洞窟の中を覗かせていただきましょう。

2018/07/11 23:02 Update

タマン・パイン・ケイブ

mayor_y.gifども、町長です。
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鍾乳洞は、自然の法則に則り水が作りあげた三次元の立体迷路なのです。
そうして、その迷路は水が滴る限り、どんどんと成長していきます。

水が作るのですから、外の世界と同じく、水の溜まりである池や湖、水が流れる川、水が落ちる滝、などが有るのが当然といったところです。
そうして、これまた外と同じように雨が降れば水量も増えるのです。

ゆえに、洞窟に入るには、お天気を確認しておかなくてはなりません。
加えて、洞窟の上部で、ダムの放流などが無いか、散水するような畑などが無いか、なども合わせて確認する必要があるのです。

これまで、入洞の実績があり、内部の資料があったとしても、日々姿を変えるのが自然の慣わしと思いながら、準備をしなくてはいけません。

まして、今回アタックするのは、前人未到のタマン・パイン・ケイブです。
tyou_cave.gif 鍾乳洞に初めて入るには、入念な計画と準備が必要なのですぞ〜

2018/07/10 22:29 Update
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