タマン・パイン・ケイブ
2018年07月18日(水)
やってしまった。
いいことも無いまま、行きどまりです。
このまま この狭苦しい登り勾配となる穴を、足から脱出しなくてはなりません。
相当な時間と体力が、いるだろうな〜と思いながら、足の動き、手の動き、首の動き、を一つずつ確認していきます。
時間はかかるけれど、脱出はなんとかなりそうです。
一安心して、しばらく身体を休めます。
気力体力整ったところで、元来た足の方に戻っていきます。
生きて帰りたかったら、とにかく動け〜と自分にハッパをかけながら、モゾモゾ這いだします。
少し下がっては、ずり落ちるを繰り返しながらも少しづつ出口を目指します。
人間の心理って不思議なものです。
決して余裕があるわけでもないのに、こんなに切羽詰った状況なのに、抜け出したあとの事を考えたりするのです。
もう、終わりなのかなぁ〜
このまま、帰るのはいやだなぁ。
ほかに、もぐれそうな穴が見つかるといいなぁ。
そういえば、明日から、関由美さんの展示会が大阪の谷町であったはず。
次のCO展のヒントになる作品が非売で展示されるって聞いたけれど、気になるなぁ
そんな事を考えながら、身体をモゾモゾ回すように穴を登っていくのです。
タマン・パイン・ケイブ
2018年07月17日(火)
人ひとり、這いつくばってなんとか入れそうな穴に、入るかどうか思案のしどころです。
もう少し広ければ...
せめて、登り勾配なら...
しかし、最初から答えは出ているのです。
最悪、先細りで前進ができずに、手足も思うように動かせなくなる事態は避けたいものです。
ゆっくりと頭を入れて、身体をクネらせながら這うようにして進んでいきます。
最初は、いいのですが、しばらくこのような状態が続くと、そろそろ引き返そうか、この状態で、後方に這い上がって行くには相当にしんどいだろう。
そもそも自分は、なんで、こんな事してるんだ、などと自問自答しながら、狭苦しい穴を進むのです。
しばらくして、ヘルメットにコツンという振動とともに、前に進めなくなりました。
タマン・パイン・ケイブ
2018年07月16日(月)
タマン・パイン・ケイブの洞口から、ロープを伝って底に降りていきます。
はやる気持ちを抑えて、ロープが熱を持たないように、ゆっくりと、ゆっくりと。
洞窟探検は危険がつきものです、ゆえに普段よりいっそうの安全を考え行動するのです。
穴の底は、そんなに大きくない空間です。
頭上30メートルの洞口は、小さく豆電球のように見えます。
褐色の岩肌に顔を近づけて、空気の流れがないか念入りに確認していきます。
...見つけました。
少し大きめ岩の陰に裂け目がありました。
幅は30センチそこそこ、身体は、なんとか入りそうです。
下降用のギヤーを外し、岩に裂け目に顔を突っ込んでその先を確認します。
...狭い穴は、5度くらい緩やかに下方向に傾斜しています。
その先は...見えませんね〜
しかし穴の奥からは、冷んやりした空気の流れを感じるのです。
タマン・パイン・ケイブ
2018年07月15日(日)
タマン・パイン・ケイブの洞口から、ロープを伝って底に降りていきます。
はやる気持ちを抑えて、ロープが熱を持たないように、ゆっくりと、ゆっくりと。
洞窟探検は危険がつきものです、ゆえに普段よりいっそうの安全を考え行動するのです。
途中、太陽の光が届かないところがでてきました。
横穴を見逃さないようにヘルメットに取り付けたライトをつけましょう。
降下すること30メートル。
穴の底にたどり着きました。
穴の底は平坦で楕円形、長い方で6メートル短い方で3メートル地面は乾いてしっかりしています。
周囲は、褐色の岩ばかり...
はて、ここで終わりでしょうか、