Co展[こてん]

ども、町長です

ここはグラスタウン、ガラス救急救命室です
Glass Emergency Room 略して[ＧＥＲ] です

治りましたよ

ドクター礒野の手術は早いですね～
もう完治したようです

・・・え～っと、破損してたのは何処でしたっけ？

右の耳、赤丸のところですよ

最後の最後に細部にわたって入念にチェ～ック
こうして、無事元どおりになったパンちゃんは晴れて退院となるのです

ども、町長です

ここはグラスタウン、ガラス救急救命室です
Glass Emergency Room 略して[ＧＥＲ] です
昨夜、緊急搬送されてきたぱんだ玉の患者さんは、ドクター礒野が「その患者私にやらせて」って言いながら連れて行ってしまいました
今ごろ、こんな感じで始まっているかもしれません

しかし、ぱんだ玉の材質は佐竹ガラスで再加熱はご法度です
いったい、ドクター礒野は、どのような術式でなおすのでしょう．．．

そういえば、真っ二つに割れた菌糸の森のイカさんを継いで治した症例を見たことがあります

愛用の袋にいたっては、全体継ぎ接ぎで素敵なことになっています

ども、町長です

ここはグラスタウン、ガラス救急救命室です
Glass Emergency Room 略して[ＧＥＲ] です

フクラちゃんは、無事に退院していきました
しかし、GERに休息のときはありません
この日の診療室には、京都のお寺で転落したぱんだ玉が運び込まれてきました

右の耳が、欠けています
このぱんだ玉は、よほどのことがない限り欠けや割れとは無縁なのです
レスキューからの報告では命に別状はないものの、耳の半分以上が飛んでしまい、かけらも発見に至っていないとの事
きっと打ち所も悪かったのでしょう

しかも素材がナマリガラスなため、再加熱は全体の割れを引き起こす可能性が極めて高く完全修復はほぼ絶望的でなのです．．．

はーい、その患者私にやらせて

ども、町長です

ここはグラスタウン、ガラス救急救命室です
Glass Emergency Room 略して[ＧＥＲ] です

手術は無事に成功いたしましたが、まだここからが大変です
できる限り元どおりに近づけるため整形の出番となります

手で弾いたりして折れないかをチェ～ック
最後に艶を消して、元どおりの質感に近づけます。

最後の最後に細部にわたって入念にチェ～ック
こうして、無事元どおりになったフクラちゃんは晴れて退院となるのです

ども、町長です

ここはグラスタウン、ガラス救急救命室です
Glass Emergency Room 略して[ＧＥＲ] です

今回の主治医であるDr.谷口は、超一流の技術を持ったお医者さまです

しかし、破損部分の整形となると一度出来た作品に再度炎を入れる治療法となるので、万一のリスクが伴います。
緊張の度合いは、一から創り上げるよりも、遥かに高いのです

そんな、プレシャーに打勝つには、場数を踏んだ経験がモノをいいます。

さて、今回の治療は、どうだったでしょう。

さすがドクター谷口
手術は、無事に成功いたしました。